在宅介護の口腔ケアに役立つ便利グッズ

日本人の死亡原因に多い肺炎のなかでも、介護状況が反映されやすいものの1つに誤嚥性肺炎が挙げられます。誤嚥性肺炎は、適切な口腔ケアを行い、口内環境を清潔に保つことで、罹患確率を下げられます。そのため、誤嚥性肺炎は、防ぐことが比較的可能な種類の肺炎です。在宅介護において、被介護者の身の回りや体を清潔に保つことは重要ですが、口内を清潔にすることも様々な病気の予防につながります。さらに、被介護者の歯を良い状態で残すことは、生活の質を高めることにもつながるため大切です。しかし、被介護者の要介護度によっては、歯ブラシやうがいなど、在宅で口腔ケアに必要な介護ができないこともあり得ます。

そうした際の口腔ケアに役立つ便利グッズが、口内用ウェットティッシュです。口内を清潔にするための有効成分が含まれた口内用ウェットティッシュであれば、歯ブラシや歯磨き粉、さらにはブラッシング後のうがいも必要ありません。また、歯だけではなく、歯茎や舌、頬の内側など、口内のあらゆる部分を清潔にすることができます。指に巻きつけて使用すれば、口内の感覚がつかみやすいため、隅々まで行き届いたケアが可能です。また、突発的に指を噛まれる事態が考えられる場合は、ウェットティッシュを歯ブラシなどに巻きつけて使用すると安全にケアできます。

口内用ウェットティッシュで、歯を磨く時間と時間の合間などにこまめに口腔ケアをすることで病気や虫歯を防ぐことができます。最近では、このような口腔ケアなど介護に役立つグッズがたくさん出ておりとても便利です。要介護度の高い人だけではなく、在宅介護を必要とする人など、介護に役立つグッズをぜひ利用してみると良いでしょう。